2014年4月14日月曜日
全国にフランチャイズ展開している老人ホームの幹部の方とお話しする機会がありました。
「数字が厳しい」「数字が大変」「数字が伸びない」と数字という単語を連発されていました。
入居率、退去率、回転率とかのほかに私の知らない何とかレシオとかという言葉もありました。
経営幹部ですから日々数字に追われているのでしょう。
そうするとご入居者を「数字」でとらえてしまうようになります。
私もかっては保険会社に勤務していましたのでお客様=数字という感覚はわからなくはありません。毎月ノルマに追われるのでやむを得ない部分はあります。
しかしどうも違和感を感じてしまいます。自分のホームのご入居者のことを思い浮かべると
その方々を数字に置き換えるという感覚がどうしても入ってこないのです。
それは現場のスタッフは皆そうでしょう。その方は経営幹部なので報告されてくる数値だけを見ているのでそのようになるのは必然です。
政治も同じで政治家も官僚も国民の生活現場に密着していないので消費税も社会保障費も机上で検討することになります。
それが間違っているわけではないですが要はバランス感覚ではないかと思います。
数字偏重になれば血の通った運営はできないし理想だけを追い求めると会社が傾いてしまいます。実は介護業界には後者の方が結構多いのです。理想を追い求めすぎて資金が無くなってしまったという話は本当に多いのです。結局ご入居者に迷惑をかけてしまうことになります。
お金儲けに走りすぎてもいけない。理想に走りすぎてもいけない。絶妙のバランスで運営するのが政治も経営も肝心でしょう(国の借金の金額をみると到底バランスがとれているとは思えませんが)

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