2022年1月26日水曜日
1月25日に当施設ご入居者とスタッフの希望者全員のワクチン接種が終了しました。
オミクロン株が猛威を振るい感染を広げています。
懇意にしている病院の副院長からオミクロンのことをいろいろ聞きました。
まず、従来のデルタ株との違いは「アミノペプチターゼ」という物質に結合して感染するということ。
デルタ株はACE2という物質に結合して感染するのでここがまず違う。
どういうことかというとACE2は上気道(鼻やノド)にはあまりなくアミノペプチターゼはたくさんある。
「だからはるかに感染しやすいんです」と。
ACE2は主に腸に多く、実は飛沫より経口感染が危険だった。
体内にACE2はどこにもあり、肺にもあるから肺炎リスクは高い
一方でアミノペプチターゼは肺にはないので肺炎リスクは少ない。
また子供はACE2をほとんど持っていないのでデルタに感染するリスクは低い。しかし上気道で感染するオミクロンには
かかりやすい。
ちなみにインフルエンザウイルスは「シマル酸」という物質を介して感染する。これも上気道に多い。
「後、デルタ以前はサイトカインストームを起こすことがあり、これが出るともうお手上げでした」とも
サイトカインストームとは自分の免疫の暴走で自己免疫が自己の細胞を攻撃するという現象。
デルタ以前のコロナがなぜこれを起こすのかはハッキりわからない。
しかしオミクロンはサイトカインストームを起こすという例はまだ報告がない。
岐阜県莫大な感染者だが重症者ゼロなのはこのせいだという。
「サイトカインストームがなく、肺炎も少なければ普通の風邪に限りなく近い」そうである。
しかし少ないとは言え肺炎症状を起こす人はいる
「それはどの感染症も同じで、インフルエンザや風邪から肺炎になる人は一定数います」
「多いのがウイルスを含んだ唾液を誤嚥して肺に入れるケース。または抵抗力が弱くなり、肺炎球菌が免疫を突破して発症するケース」
どちらのケースも高齢者に見られやすいのでコロナだけでなく感染症全般に注意が必要です。
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